そもそもハンドレンジとは?

ハンドレンジとは「この状況ならプレイできるハンド」のまとまりのことです。
たとえば「エース・キングの同じスーツ」のような強い手札は、ほとんどの状況で積極的にプレイできます。
一方で「異なるスーツのセブン・ツー」のように、組み合わせが悪く勝ちにくい手札は、ほとんどの場合フォールドするのが正解です。
このように、ハンドレンジを理解すると、状況に応じた柔軟な判断ができるようになり、勝率アップにつながります!
ポーカーの役について学びたい方は、ポーカーの役(ハンド)一覧をご覧になってからの方が理解が深まりますよ☆
ハンドレンジを意識するとどう変わる?
ハンドレンジを意識すると「強い手札だけを待つ受け身のプレイ」から卒業できます。
ポジションや相手の動きに応じて、どのハンドで参加するかを調整できるようになり、自然とブラフやセミブラフの幅も広がります。
その結果、相手に手の内を読まれにくくなり、チップを獲得できるチャンスが増えるはず!
さらに、相手のハンドレンジも推測しやすくなるので、より戦略的なプレイが可能になりますよ♪
ハンドレンジ表を活用しよう!

ハンドレンジ表は「どのハンドで参加すべきか」をひと目で確認できる便利なツールです。
ポジションやスタック状況に応じた最適なハンドが一覧化されており、ハンドの強さごとに色分けされているので、直感的に判断しやすいのが特徴です。
感覚だけでプレイするより、基準をもとに判断することでミスを減らせるだけでなく、より戦略的なプレイが可能になります。
とくに、プリフロップでどのハンドを選ぶか迷いがちな初心者にとってはとても心強いガイドになるので、ぜひ活用してみましょう!
ハンドレンジ表の使い方
ハンドレンジ表は、ただ眺めるだけでなく、実際のプレイを重ねながら自身の感覚と照らし合わせて活用することが重要です。
相手のプレイスタイルやベットサイズによって、最適なハンドは変わることもあるので、あくまで目安として考えましょう。
使いこなしていくうちに、自分なりのアレンジができるようになり、より柔軟な戦略へと進化させられるはずです!
ポーカー初心者向け:ハンドレンジ表一覧
ポーカーを始めたばかりの方がまず覚えておきたいハンドレンジ表は、次の4つです。
- オープンレンジ表(最初にレイズするハンド)
- コールレンジ表(相手のレイズにコールするハンド)
- 3ベットレンジ表(レイズに対して再レイズするハンド)
- プッシュ・フォールドレンジ表(ショートスタック時のオールイン判断)
それぞれの目的を理解しながら、状況に応じて使い分けましょう!
オープンレンジ表
オープンレンジ表は、プリフロップで最初にレイズするときの指針となる表です。
ポジションによってプレイできるハンドは変わり、アーリーポジションでは慎重に厳選し、ボタンに近づくほど参加範囲が広がる傾向があります。
オープンレンジが甘すぎると、弱いハンドで無理に突っ込んでしまい、後々の判断が難しくなるので注意しましょう!
コールレンジ表
コールレンジ表は、相手がオープンレイズした際に、どのハンドでコールするのが適切かを判断する目安となる表です。
ただし、コールの判断は一律ではなく、自分のポジションや相手のベットサイズ、プレイスタイルによって柔軟に調整する必要があります。
たとえば、慎重なプレイヤー(タイト=強い手だけを厳選する相手)のレイズには厳選したハンドで対応し、逆に積極的なプレイヤー(ルース=広い手で参加する相手)には少し広めの範囲でコールするのが効果的です。
状況に応じて柔軟に調整しながら、最適なプレイを心がけましょう!
3ベットレンジ表
3ベットレンジ表は「相手のレイズに対して再度レイズ(=3回目のベット)」をするときの基準を示す表です。
適切なレンジで3ベットを仕掛けることで、相手に「強いハンドを持っている」と思わせ、フォールドを引き出しやすくなります。
ただし、あまりにも慎重になりすぎると、攻めの姿勢が足りず、勝てるはずのポットを逃してしまうことも。
バランスを意識しながら活用しましょう!
プッシュ・フォールドレンジ表
プッシュ・フォールドレンジ表は、持っているチップが少ない(ショートスタックの)ときに「オールイン(プッシュ)するか、フォールドするか」を判断するための表です。
とくにトーナメントの終盤では、スタック管理が重要になり、ちょっとしたミスが致命的になることも。
このレンジをしっかり把握しておくことで、的確な判断ができるようになり、生き残る確率を高められます!
プリフロップの戦略:ポジションごとに最適なレンジを選ぼう

ポーカーでは、コミュニティカードが配られる前の最初のベッティングラウンドを「プリフロップ」と呼びます。
この段階では、自分のホールカード(手札)のみを頼りにアクションを決定する必要があります。
プリフロップの戦略を理解し、適切なハンドレンジを選択することで、その後の展開を有利に進めることが可能です。
ただし、どのポジションからアクションを起こすかによって、プレイすべきハンドの基準が大きく変わる点に注意しましょう。
ポーカーはポジションが重要!
ポーカーは座る位置(ポジション)によって有利不利が変わります。
後ろのポジション(ボタンなど)は相手の動きを見てから判断できるため、有利にプレイしやすく、ブラフやバリューベットのタイミングも見極めやすくなります。
逆に、最初に行動するポジション(UTGなど)は情報が少なくリスクが高いため、慎重に強いハンドを選ぶことが大切です。
ポジションを意識するだけで、勝率が大きく変わります!
ポジション別のハンドレンジの考え方
プリフロップでどのポジションからアクションするかによって、選ぶべきハンド(カードの組み合わせ)は変わります。
これはポーカーの基本戦略のひとつであり、勝率を上げるために重要なポイントです。
ここからは、各ポジションに応じた最適なプレイ方法を詳しく解説していきます。
【UTG】最初に行動するなら慎重に!
UTG(アンダー・ザ・ガン)は、プリフロップで最初にアクションを起こすポジションです。
周りの動向がまったくわからないため、強いハンド(エースやキングが絡むハンド、ハイポケットペア)を中心に厳選しましょう。
レンジを広げすぎると、後ろのプレイヤーから3ベットやコールが入りやすく、プレイが難しくなるので注意が必要です。
【MP・CO】中盤のポジションはバランスが大事
MP(ミドルポジション)やCO(カットオフ)は、UTGよりも後に行動できるため、少しレンジを広げてもリスクを抑えやすいポジションです。
ただし、まだ複数のプレイヤーがアクションを控えている可能性があるため、無理に弱いハンドで参加すると危険です。
相手が多いときは慎重に、相手が少ないときは積極的に動くバランスが重要になります。
【BTN】最強ポジション!積極的に攻めよう
BTN(ボタン)は、ポーカーで最も有利なポジションです。
なぜなら、最後に行動できるため、相手の動きを見てからプレイを決められるからです。
相手が弱気ならブラフを仕掛けやすく、強気なら冷静に対応できます。また、広めのハンドで参加しても、状況を見ながら調整できるのが強みです。
このポジションを活かして、積極的に攻めてチップを増やしましょう!
【SB・BB】ブラインドポジションは守りがカギ!
SB(スモールブラインド)とBB(ビッグブラインド)は、強制的にチップを払う必要があるポジションです。
そのため、すでにベットしている分コールしやすいですが、実は不利な立場になりやすいのが特徴です。
安易に弱いハンドで参加すると、後々不利な状況に追い込まれることも。
相手の動きをよく観察しながら、無理せず慎重にプレイすることが大切です!
プリフロップで意識すべき3つのポイント
プリフロップでの判断は、ポーカーの勝敗に大きく影響します。
とくに次の3点を意識すると、ミスを減らし、より有利なプレイができるようになります。
- 強いハンドを厳選して参加する
- ポジションが有利なときは、少し広めのレンジでプレイ
- 相手のレンジを読んで適切な判断をする
それぞれのポイントについて、順番に解説します。
強いハンドを厳選して参加する
初心者は、まず強いハンドを厳選することを意識しましょう。
エースと強いキッカーの組み合わせや、ポケットペアの上位は積極的にプレイする価値があります。
逆に、弱いハンドを混ぜすぎるとポストフロップで苦戦しやすくなるため、最初は安定感を重視するのがおすすめです。
ポジションが有利なときは、少し広めのレンジでプレイ
ボタンやカットオフなど、後のポジションならレンジを広げてもOK!
相手のアクションを見てから動けるため、ブラフやセミブラフも仕掛けやすくなります。
自分のハンドがそこまで強くなくても、ポジションを活かすことで期待値を高められるので、状況に応じて柔軟にプレイしましょう。
相手のレンジを読んで適切な判断をする
相手のプレイスタイルやベットサイズを観察し、どんなハンドを持っている可能性が高いかを考えましょう。
たとえば、タイトな相手が急に大きなレイズをしてきた場合、トップクラスのハンドを持っている可能性が高いため、こちらも慎重に対応するのがベターです!
逆に、ルースなプレイヤーのベットには少し広めのレンジで対応するなど、相手の特徴を活かして戦略を立てましょう!
ハンドレンジはプリフロップだけじゃない!ポストフロップ戦略

フロップのボードや相手のレンジを考えながらプレイすることを「ポストフロップ戦略」といいます。
ポストフロップ戦略を覚えることで、状況に応じた最適なベットができるようになり、無駄なコールを減らしたり、ブラフの成功率を高めたりすることが可能です。
最初はちょっと難しく感じるかもしれませんが、繰り返しプレイしながら少しずつ学んでいけば、自然と判断力が身につきますよ♪
それでは、フロップ以降のレンジの活かし方を詳しく見ていきましょう!
フロップ以降もレンジを意識しよう
フロップが開いたら、ボードの状況に対して自分のレンジと相手のレンジがどう影響し合うかを考えてみましょう。
たとえば、低いカードばかりが並んだボードでは、ハイカードを持っているプレイヤーの方が不利になりやすいです。
こうした判断を積み重ねていくことで、無理なブラフや不要なコールを減らせるようになります!
ベットやチェックの選択基準
ポストフロップでベットするかチェックするかを決めるときは、相手のレンジとボードの相性を意識することが大切です。
たとえば、トップペア以上の強いハンドを持っている場合は、しっかりバリューを取るためにベットを選びましょう。
逆に、弱いハンドしかないときは、相手のレンジを警戒しつつ、チェックやフォールドを検討するのが無難です。
焦らず状況を見極めながら、最適なアクションを選んでいきましょう!
相手のハンドレンジを予測して有利にプレイしよう!

ポーカーでは、相手のハンドレンジを推測できると、ぐっと有利に立ち回れるようになります。
とくに、ベットサイズやプレイスタイルを観察することで、相手の持ち手を読みやすくなり、最適なアクションを選びやすくなります。
ここからは、相手のハンドを見極めるコツや、マルチウェイポットでの立ち回り方をチェックしていきましょう!
相手が持っていそうなハンドを推測するコツ
まずはプリフロップの参加状況をチェックし、相手がタイトなのかルースなのかを見極めましょう。
たとえば、タイトなプレイヤーがアーリーポジションからレイズしてきた場合、かなり強いハンドを持っている可能性が高いです。
さらに、ポストフロップでのベット額やタイミングも重要なヒントになるため、テーブル全体の動きに注意を払うことが大切です。
相手が多いときの戦い方(マルチウェイポット対策)
複数の相手がいるマルチウェイポットでは、誰かが強いハンドを持っている確率が高くなるため、慎重なプレイが求められます。
トップペアを持っていても、相手が多いと簡単には安心できません。
とくに、ストレートやフラッシュのドローが絡むボードでは、より慎重な判断が必要になります。
自分のハンドが明らかに強いと確信できない場合は、無理なベットを控えるのが賢明です。
ハンドレンジ学習を効率化!ツール&アプリの活用法

ハンドレンジを身につけるには、実践と学習のバランスが大切です。
最近は、オンラインで気軽に練習できるツールやアプリが充実しているので、楽しくスキルを磨いていきましょう!
また、オンラインカジノの無料プレイ機能を活用すれば、リスクなしで実戦感覚を養うことも可能です。
初心者向けの学習ツール3選
ポーカーを効率よく学ぶなら、初心者でも使いやすい以下の3つのツールがおすすめです。
- GTOウィザード
- プリフロップレンジトレーナー
- ポーカーHUD
それぞれ特徴が異なるので、自分に合ったものを選んで活用してみましょう!
GTOウィザード
ポーカーの理論的な最適解(GTO=Game Theory Optimal)を学べる総合ツールです。
初心者には少し難しい概念ですが、最初は「こんな考え方もあるんだ」くらいでOKです。
プリフロップだけでなく、フロップ以降の戦略もシミュレーションでき、理想的なベットサイズやレンジを直感的に理解できるのが特徴です。
プリフロップレンジトレーナー
ポジションごとに最適なプリフロップのハンドレンジを学べる便利なアプリです。
クイズ形式の練習機能があるものが多く、ゲーム感覚で楽しく学べるのが特徴です。
繰り返しトレーニングすることで、実戦でも素早く判断しやすくなります!
ポーカーHUD
ポーカーHUD(Head-Up Display)は、オンラインポーカーで相手のプレイ傾向を数値化し、リアルタイムで画面に表示してくれるツールです。
使い方は簡単で、対応するポーカーソフトと連携すると、対戦相手のデータが自動的に表示されます。
どれくらいの頻度でハンドに参加しているか(VPIP)や、プリフロップでレイズする割合(PFR)などを確認できるため、「この相手は慎重派か攻撃的か?」といった判断がしやすくなります。

ポーカーのハンドレンジに関するよくある質問
ハンドレンジ表は覚えないといけないの?
ハンドレンジ表を全部覚える必要はありませんが、ざっくりとした目安を知っておくとプレイが楽になります。
最初は手元に置いてプレイし、徐々に自分のスタイルに合わせて調整しましょう。
慣れれば感覚で判断できるようになります。
初心者はどんなハンドでプレイすればいいの?
初心者は、エースやキングが絡む強いハンドや上位のポケットペアを中心にプレイすると安心です。
これらはポストフロップでも戦いやすく、不利になりにくいため、無駄な損失を防げます。
慣れてきたら、有利なポジションでレンジを広げるなど、少しずつ応用を取り入れていきましょう。
相手のハンドレンジを読むにはどうすればいいの?
相手のハンドレンジを読むコツは、参加率やベット額、アクションの速さをチェックすること!
慎重なプレイヤーは強い手だけで勝負しがちですが、積極的なプレイヤーは色々な手で仕掛けてきます。
相手のクセをつかんで、うまく対応していきましょう!
【まとめ】ハンドレンジを理解すれば、ポーカーがもっと楽しくなる!

ポーカーで勝つには、ただ強い手を待つのではなく、状況に応じた「ハンドレンジ」の活用が重要です。
ポジションや相手の動きに合わせて柔軟にプレイすることで勝率も上がり、より戦略的な駆け引きを楽しめます。
初心者はレンジ表や学習ツールを活用しながら基礎を固め、経験を積むことで自然と判断力が身につきます。
ハンドレンジを味方につけて、ポーカーの奥深さを存分に楽しみましょう!