オンラインカジノで得た収入の税金計算方法と発生タイミング【税理士監修】
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オンラインカジノで大きい当たりを獲得した場合、税金を申告する必要はあるのでしょうか。
大きい当たりを狙いたいけど、獲得した賞金は所得になるのか、税金はどうなるのか、オンラインカジノをプレイしていたら誰もが思う疑問だと思います。
簡単に説明すると、オンラインカジノで得た利益に限っては、1年間で50万円を超えない場合、利益を申告する義務がありません。つまり、年間で獲得した金額によって、税金を支払うべきがどうかは決まってきます。
こちらのページでは「オンラインカジノの税金」について、オンラインカジノ初心者の方にも分かりやすく説明します。
税金についてすでにご存知の方はオンラインカジノのページ(オンラインカジノランキング)で紹介しているオンラインカジノ(ネットカジノ)を参考にしてみてください。私たちや読者さん達も実際に遊んでいるオンラインカジノだけを紹介しています。

税理士プロフィール : 河野雅人(かわのまさと)
東京都新宿区神楽坂駅近くに事務所を構え、高品質・低価格のサービスを提供している。趣味はスポーツ観戦。大手監査法人勤務の後、会計コンサルティング会社を経て、税理士として独立。
中小企業、個人事業主を会計、税務の面から支援している。
独立後8年間で法人税申告実績約300件、個人所得税申告実績約600件、相続税申告実績約50件。セミナー、研修会講師年間約10件。
新宿区神楽坂駅近くに事務所を構え、高品質・低価格のサービスを提供している。主に中小企業、個人事業主を会計、税務の面から支援している。
オンラインカジノで勝ったお金に税金はかかるのか?

オンラインカジノで勝った賞金に税金はかかるのか、まず最初に皆さんが一番気になる点だと思います。オンラインカジノで勝った金額(利益)には税金はかかるのか?という点ですが、単刀直入に言いますと 手にする金額により税金はかかります。
それでは、なぜ税金がかかるのか?について解説していきたいと思います。
利益は一時所得としてみなされる
オンラインカジノの利益は、日本の法律では、一時所得としてみなされてしまいます。この一時所得って一体何?と思う方もいるかもしれません。一時所得の定義については下記の内容になります。
所得税法上の所得分類の一。利子所得や譲渡所得以外の所得のうち、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の一時の所得で、労務その他の役務または資産の譲渡の対価としての性質を持たない所得。懸賞金、馬券・車券の払戻金など。
引用元:コトバンク
分かりやすく言いますと、競馬やパチンコ・スロットそして福引などの賞金品の払い戻しに関しても一時所得にあたるという事です。

パチンコや競馬での利益でも税金を払う必要がある
実は、知らない人もいるかも知れませんが、パチンコや競馬そしてスロットなどで勝った金額でも税金を払う必要があります。
ただ「パチンコやスロットで勝って税金を支払った」という人の話はあまり聞かないと思います。それはなぜか?答えは簡単です。
パチンコやスロットの場合、勝った金額を受け取る時、どのような方法で受け取っていますか?換金所で現金を手渡しで受け取っていますよね?
税務署が管理しにくい
パチンコや競馬などの利益は、現金の手渡しで受け取ることが多いですよね。日本の税金管理をする税務署にとって、その状況はお金のやりとりが把握しづらい面があります。
税務署は主に銀行のデータを見て、税金を管理します。そのため、銀行を通さないお金は税務署の管理が行き届きにくいです。
詳しくたどれば、もちろんお金の流れは把握できます。ただ、コストや人員の面で、時間がかかっているのは間違いありません。
オンラインカジノの利益は銀行振り込み
皆さんはオンラインカジノで勝った金額をどうやって自分の手元に持ってきていますか?
ほとんどの人が現在は銀行振込を利用していると思います。
この場合、銀行に送金データが残りますので、税務署がお金の流れを知れます。ですので、ここで税金を支払う必要が生まれます。

オンラインカジノの税金の計算方法
それでは、オンラインカジノで得た利益にかかる税金の計算方法について紹介します。
この計算方法は少し複雑ですが、ルールが分かれば簡単なので、ひと通り目を通してみてください。

まず最初に、 オンラインカジノで1年間の間で得た利益が50万円を超えない場合は、申告する義務がありませんので、税金を払う必要もありません!
ここは計算方法の中でも重要な部分ですのでしっかりと覚えておいて下さい。
「一時所得=総収入-総支出-特別控除額(最高50万円)」
オンラインカジノで得た利益にかかる税金の計算方法は上記の式になります。では、実際に仮の計算をしていきたいと思います。
- 10月1日 :5万ベットで20万獲得(利益15万)
- 10月10日:6万ベットで30万獲得(利益24万)
- 10月15日:20万ベットで14万獲得(損失6万)
- 10月20日:10万ベットで5万獲得(損失5万)
- 10月25日:10万ベットで40万獲得(利益30万)
公式は(総収入-総支出)ですので「15万+24万+30万」-「6万+5万」=58万になります。ですが、ここで注意する事があります。
それは、ギャンブルの場合に限って損失額を支出と計算する事が出来ません!ですので本当の正解はこちらになります。「15万+24万+30万」=69万になります。
そこに特別控除額の50万を引くことで、69万-50万=19万となります。そして、一時所得×1/2=課税所得の金額なので、19万の半分となる9.5万が課税の対象となります。
オンラインカジノでの勝ち金は、支出に関係なく、勝った金額が50万円以上であれば、50万円を差し引いた半分の金額が課税対象になる、ということです。
オンラインカジノでの賞金は、「一時所得=総収入-特別控除額(最高50万円)」(支出をマイナスしない)となりますので覚えておきましょう。
負けても損失額に入れる事が出来ないので、1年間のトータル収支を申告すればいいと思っていると間違ってしまいます。
少し面倒ですが、毎回引き出した金額を記録しておく事で、間違う事なく税金の計算を行う事が出来ます。
税金発生のタイミング
オンラインカジノの税金が発生するタイミングについてですが、 毎年1月1日~12月31日のちょうど1年間に得た収入を、翌年の2月16日~3月15日で確定申告をします。
確定申告はオンラインや郵送、税務署に出向いて行うことできます。この時に気をつける事は、申告は前年度の1年間が対象なので、申告する新しい年の1月からの収入は計算に入れない事です。
新しい年の収入は翌年の税金で払います。

確定申告の方法 ~当サイト日記メンバーずんずんの例を見てみよう~
上記でご説明した通り、支出の金額に関わらず、カジノの勝ち金が年間を通して50万円を超える利益があった場合、確定申告をして納税する必要があります。(課税対象は、勝ち金から50万円を差し引いた金額の半分です)
当サイト日記メンバーのずんずんは、これまでカジノで大勝ちしたことが無かったので、一時所得による税金とは無縁でした。しかし、今年初めてラッキーベイビーカジノで36万円を超える大当たりを出しました!(カジノ専用ペイメントから、国内銀行口座に引出し済)

オンラインカジノを2011年に始め、今年ではや10年目!ギャンブルの才能が無くずっと負け続けていましたが、当サイトで勉強して最近は勝てることが増えてきました!好きなゲームはスロット、バカラ。好きな動物は柴犬!
ずんずんのプレイ日記一覧はこちら >>
上記でご説明した通り、支出の金額に関わらず、カジノの勝ち金が 年間を通して50万円を超える利益があった場合、確定申告をして納税する必要があります。(課税対象は、勝ち金から50万円を差し引いた金額の半分です)
当サイト日記メンバーのずんずんは、これまでカジノで大勝ちしたことが無かったので、一時所得による税金とは無縁でした。しかし、今年初めてラッキーベイビーカジノで36万円を超える大当たりを出しました!(カジノ専用ペイメントから、国内銀行口座に引出し済)
【STEP1】年間を通して、カジノからの収入がいくらあったのか把握する
自分がオンラインカジノで「総額いくら賞金を引き出したのか」をチェックしてみましょう。
収入が50万円をこえる場合、申告して納税する必要があります。

2020年のカジノからの引出しは 36万円 + 20万円(予定)=56万円!
カジノでの収入以外でもお仕事を色々しているから、「freee」という会計アプリで管理するようにしているよ!
freeeは確定申告書作成の便利な機能があるけど、そう複雑な収支にならない方は、普通のお小遣いアプリでも十分だと思います☆彡


【STEP2】カジノ収支を把握する
必要なものは
- カジノ収支
- 確定申告書類
のみです。

カジノ以外の支出については、レシートや領収書を取っていて、アプリに都度記載しているよ!
カジノの支出については不要ということで、収入についてはカジノさんから支払いの証明をもらおうと思います☆彡
会社勤務している方は、源泉徴収毎年もらいますよね(*’▽’)
【STEP3】確定申告書を作る
確定申告書を作成するため、あらかじめメモしておいたカジノの収支を確認しましょう。確定申告では、領収書も源泉徴収票も提出する必要はないので、実質的にカジノの一時所得で提出する書類は確定申告書以外にありません。

私が使ってる会計アプリ「freee」の場合、毎月ちゃんと収入と支出を記載しておけば(レシート画像や口座の収支から引っ張ってくるのもできる)、質問に答えるだけで自動で確定申告書類が作成されるよ(*’▽’)(有料版だけど)これめっちゃ便利ですねん。
有料アプリでなくても、収支がちゃんと分かっておけば、書類はそう難しくないよ!


【STEP4】確定申告書と必要書類を提出して、所得税を納付する
作成した確定申告書と必要書類3点を所轄の税務署へ提出します。
提出期間は、2月16日~3月15日の間です。
確定申告書に基づいて所得税を納付します。
現金納付・振替納税、インターネットバンキングなど、様々な方法が利用可能です。

ずんずんは税務署が近いので、いつもギリギリの日に直接持って現金納付書もらってコンビニで支払っているよ!
前もって準備して、郵送できる大人になるのが夢だよ!
オンラインカジノの所得を適切に対応しないと会社にバレる?
プレイヤーさんによっては、お勤めの会社で副業が禁止だったり職業柄などにより、オンラインカジノで所得があることを秘密にしたい方もいらっしゃると思います。
しかし、所得が増えると住民税が加算されるため、住民税をお給料から引かれている方は会社に気が付かれる可能性はあります。
この事態を回避するには、「特別徴収」から「普通徴収」へ切り替え、自分で住民税を納付しましょう。
- 特別徴収・・・会社側で住民税を徴収し納付
- 普通徴収・・・自分で住民税を納付
こうすれば、会社に住民税の通知書が送られないはずです。
やり方は「確定申告書の第二表」で、
- 「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」を確認
- 「自分で納付」にチェック
すると良いでしょう。そうすれば、
- 給与所得の住民税は会社が特別徴収
- 給与所得以外の住民税は普通徴収(自分で支払い)
することになります。
ただし、自治体によっては特別徴収の徹底が推進され、普通徴収への切り替えが難しいので注意しましょう。
オンラインカジノの利益に対する節税について
オンラインカジノで得た利益については、税金を支払う必要があるという事は分かったと思います。
では、オンラインカジノの利益に対して、何か節税ができるでしょうか。結論として、オンラインカジノはギャンブルへ分類されるので、節税を行うことは現実的に厳しいです。
ビットコインで税金対策出来るのか?

ビットコインで出金する事で税金対策をする事が出来るのか?についてですが、ビットコインも出金する時には、銀行での振り込みです。
ですので、ビットコインでカジノから引き出しをしても、税務署にはお金のやりとりが分かるので税金を支払う必要があります。そしてビットコインのまま保有しておけば、税務署は分かりませんが、日本円に変える事が出来ませんのであまり意味がないです。
しかし「送金が便利」「手数料が安い」など、 ビットコインをオンラインカジノで使うメリットも存在するのはたしかです。
入出金にビットコインが使えるおすすめオンラインカジノを以下にまとめました。ぜひ試してみてください!

ビットカジノ(Bitcasino)は、入出金でビットコインなどの仮想通貨を使えるのが大きな特徴です。
ビットコインでの資産運用が近年広まっていますが、ビットカジノはいち早くその流行に乗っかって運営をはじめました。プレイヤー登録が簡単なので、こちらもおすすめのカジノサイトです。

ライブカジノハウスは、ライブゲームに特化したオンラインカジノで、数だけでなく質の高いディーラーが魅力です!
ほかにも、当サイト限定の入金不要ボーナス&フリースピンや、プレイヤー同士の戦いが激しい灼熱スロットトーナメントなど、他のオンラインカジノでは味わえないイベントで楽しめます!

カジノエックス(Casino-x)は、当サイトでも最近(2018年)紹介しはじめたオンラインカジノですが、独特なサイトデザインと変わったプロモーションが特徴的です。
新規プレイヤー向けの入金ボーナスが豊富で、セカンドカジノとしておすすめのオンラインカジノです。
ビットコインで節税は出来るのか?
「ビットコインで取引すれば節税を出来るのではないか?」
と言う質問が多くあります。その答えはYesでもありNoです。
確かにカジノで勝利してビットコインを獲得しただけでは、税務署はその流れを追うことができません。しかしカジノからビットコインを出金し、日本円に換金したり、何かを購入したりすれば税金の対象になります。
言い換えれば、ビットコインでカジノ資金を運営する限り、税金を気にせずギャンブルを楽しめます。
「お金に換金できなきゃ意味がない!」
と思うかもしれませんが、今やビットコインは世界中で人気のある資産運用法の一つ。ビットコインが使用できるオンラインカジノは、続々と増えていますので、ビットコインで資金を回し続けるのは賢明な方法のひとつと言えそうです。
また「送金が便利」「手数料が安い」など、 ビットコインをオンラインカジノで使うメリットが存在するのも確かです。
入出金にビットコインが使えるおすすめオンラインカジノを以下にまとめたので、ぜひ試してみてください!
税金対策にもオススメのペイメント会社
オンラインカジノの資金運用として、海外のペイメント会社を利用する方法があります。
オンラインカジノへの入金はクレジットカードで簡単にできますが、円がドルに換算されてカジノの口座に入金されます。それを各カジノが取り扱っている「ヴィーナスポイント」「エコペイズ」「ペイトラ」「スティックペイ」などへドルで出金し、そこからまた別のカジノへも入金することができます。海外のペイメント口座から日本の銀行口座へ日本円で出金することはもちろんできますが、海外口座で資金を運用し続ければ、特に申告の必要はないということになります。
多数カジノで導入されている、おすすめのオンラインカジノ用ペイメント会社を下記にまとめてみました。登録や利用も非常に簡単です。

お手軽にポイント換金!いつでも引き出しOK
ヴィーナスポイントは、オンラインカジノの入・出金に利用できるポイントサービスです。1ポイント1ドルで換算され、とってもかんたんにカジノへの入出金ができます。

専用プロモーションや土日出金など独自のサービスが充実!
ペイトラはジパングカジノ系専用の便利なペイメントサービスです。国内の指定口座に入出金するので早くて安心!専用プロモーションや土日出金対応など、独自のサービスがどんどん追加されています☆彡
まとめ
こちらでは、オンラインカジノの税金について説明させて頂きました。
オンラインカジノの税金については詳しく知らない人も多いと思いますので、この機会にオンラインカジノで得た収入にかかる税金の計算方法をしっかりと覚えて下さい。
また、当サイトで紹介しているオンラインカジノは全て 実際のプレイや独自の調査をして安全・安心と分かってるオンラインカジノのみを紹介しているので安心して遊べます。
信頼できる合法オンラインカジノ選びには私たちのサイトの「オンラインカジノランキング」が便利です。
オンラインカジノの税金についてよくある質問
- オンラインカジノで勝ったら税金を払う?
オンラインカジノで勝った場合、ケースによって税金の支払いが必要です。自分が手にした1年間の利益が50万円以下であれば、国へ利益申告の義務がなく、税金を支払わずに済みます。 つまり、年間で獲得した金額によって、税金を支払うべきかどうかが決まります。
- 税金を払うタイミングは?
1月1日~12月31日の1年間で得た利益が50万円以上ある場合、翌年の2月16日~3月15日までに確定申告を行う必要があります。確定申告はオンラインや郵送、税務署に出向いて行います。なお、申告は前年度の1年間が対象なので、申告する新しい年の1月からの収入は計算に入れないようにしましょう。新しい年の収入は翌年の税金で払います。
- 税金の計算方法を教えて
オンラインカジノによるプレイで得た1年間の利益が50万円を超えた場合、確定申告および納税の義務が生まれます。その利益は「一時所得=総収入-総支出-特別控除額(最高50万円)」で計算が可能です。特別控除額が50万円分あるため、50万円までの利益は申告の必要がありません。なお、オンラインカジノによる所得は、パチンコや競馬などと同じ「一時所得」として扱われます。税理士監修のもと分かりやすい税金計算方法も紹介しています!
オンラインカジノおすすめ情報まとめ
オンラインカジノ初心者におすすめの記事を以下にまとめました。ぜひ参考にして安全・お得にオンラインカジノを楽しんでください!
税理士からの一言
パチンコや競馬と同じギャンブル感覚でオンラインカジノをする方は多いでしょう。オンラインカジノで得た利益には税金がかかることはしっかり認識した上で、50万円以上の利益が出た場合は、忘れずに確定申告するようにしてください。