ポーカーハンドとボードの確率を解説!テキサスホールデムで勝つための計算式
ポーカーと確率の計算は切り離せない関係にあります。なぜなら確率の計算ができれば、
- 次にどのカードが配られるのか
- どんなポーカーハンド(役)が作りやすいのか
などを、大まかに予想できるからです。
つまり確率の計算がほとんどできないポーカープレイヤーは、確率の計算が得意なポーカープレイヤーに、戦う前から一歩も二歩も出遅れた状態にあると言えるでしょう。
しかし多くのポーカープレイヤーは、確率や計算と聞いただけで面倒で複雑なイメージを思い浮かべ、テンションが下がるはずです。なのでこの記事では、ポーカーと確率についてわかりやすく解説いたします。
極端な話ですが、確率の計算過程などわからなくても問題ありません。「ポーカーハンドAは○%で起こる」という結果だけ押さえれば、戦略の幅が拡がり、柔軟なアクションが取れるのではないでしょうか。
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各ポーカーハンドのできる確率

ポーカープレイヤーがもっとも気になる確率は、やはり各ポーカーハンドが成立する確率ではないでしょうか?
- 各ポーカーハンドがどれほど作るのが難しいのか
- どれほど作り易いのか
が確率としてわかれば、プレイがより簡単になります。
ただしポーカーハンドの確率は、ポーカーの種類により多少の違いがあるので注意が必要です。例えば、ジョーカーを使うポーカーでは分母の数が違うので、確率の計算式も別のものになります。
なのでここでは確率の計算をシンプルにするため、一番オーソドックスに「52枚のカードから5枚の手札が配られたとき、各ポーカーハンドはどれくらいの確率で成立するか」をわかりやすく表にしました。
確率の計算をするポーカーハンドは
- ロイヤルストレートフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォア・カード
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード
- ツウ・ペア
- ワン・ペア
- ハイカード
これら10個です。
ポーカーの種類により確率の計算は少し異なると書きましたが、下記表の確率はどのポーカーでも、参考の一つにできます。大まかな役の確率を覚え、プレイ時に合理的な判断をとれるようにしましょう!
ポーカーハンドの確率表
下記表は単純に各ポーカーハンドの説明と、その役ができるアバウトな確率をまとめたものです。
「計算式を見るのも嫌だ!」というポーカープレイヤーは、この表で役が成立する確率だけでもチェックすれば、今後のプレイに活かせることでしょう。細かなポーカー確率の計算式は、後ほどご説明いたします。
ポーカーハンド | 役の作り方 | 役のできる確率 |
---|---|---|
1.ロイヤルストレートフラッシュ |
例)♣️10♣️J♣️Q♣️K♣️A | 約1/65万 |
2.ストレートフラッシュ |
例)♥️5♥️6♥️7♥️8♥️9 | 約1/7万2千2百 |
3.フォア・カード | 4枚の同じ数字 | 約1/4200 =約0.024% |
4.フルハウス | 同じ数字2枚と別の同じ数字3枚 例)♠️4♥️4♣️7♦️7♠️7 | 約1/700 |
5.フラッシュ |
例)♣️2♣️4♣️7♣️10♣️A | 約1/510 |
6.ストレート |
例)♠️5♥️6♣️7♦️8♣️9 | 約1/255 |
7.スリーカード | 3枚の同じ数字 | 約1/50 |
8.ツウ・ペア | 同じ数字2枚と別の同じ数字2枚 | 約1/20 |
9.ワン・ペア | 同じ数字2枚 | 約1/2.5 |
10.ハイカード | 役が何もない状態 | 約1/2 |
以上がポーカーハンドができる確率です。ポーカーハンド最強のロイヤルストレートフラッシュなどは、イカサマでもしない限り、一生に一度だせれば良い方なのではないでしょうか。
各ポーカーハンドの確率計算式

ポーカーの確率計算は複雑で難しそうなイメージがありますが、実際は大したことがありません。掛け算と割り算さえできれば、誰にでもポーカーに必要な確率の計算ができます。
ただし確率の計算は面倒なことに変わりないので、「計算式を見ただけで頭がクラクラする」方は
- 52枚のカードから5枚の手札を引く組み合わせは、259万8960通りある
(52×51×50×49×48/5×4×3×2×1) - なので上位の役ほど、作るのは恐ろしく大変
とだけ覚えれば大丈夫です。
259万8960はポーカーハンドの確率を計算する上での、重要なナンバーなので忘れないようにしましょう。
1.ロイヤルストレートフラッシュ

ロイヤルストレートフラッシュは実戦で作るのが難しい役ですが、その確率の計算はとても簡単です。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- トランプには4つの柄があるので、ロイヤルストレートフラッシュは4パーターンある
- なので確率は、4/259万8960=約1/65万
凄まじい確率なので、プロのポーカープレイヤーでもなかなか作れない役です。
2.ストレートフラッシュ

ストレートフラッシュも作る難易度は高いですが、その確率はシンプルに求められます。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- ストレートが成立する連続ナンバーの組み合わせは9つある
- トランプには4つの柄があるので、9×4=36
- なので確率は、36/259万8960=約1/7万2200
これもかなりエグい数字なので、狙って出すのはほぼ不可能でしょう。
3.フォア・カード

フォア・カードは3番目の強さですが、そこそこ作れる役です。確率の計算も複雑ではありません。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- 数字は1〜13ある
- 52枚のトランプから、フォア・カード分の4を引くと48
- つまり、13×48=624
- なので確率は、624/259万8960=約1/4200
1位、2位の役に比べれば、作りやすく感じる数値なので不思議です。
4.フルハウス

フルハウスからは確率上、積極的に狙えるポーカーハンドでしょう。ただしここから確率の計算式は面倒になります。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- スリーカードが成立するパターンは13
- 4つの柄から3つを選ぶと、4×3×2/3×2×1=4
- 13×4=52がスリーカードの組み合わせ
- ワンペアが成立するパターンは12
- トランプの4つの柄から2つを選ぶと、4×3/2×1=6
- 12×6=72がワンペアの組み合わせ
- つまり、52×72=3744
- なので確率は、3744/259万8960=約1/700
4番目に強い役なので、これを作れた場合の勝率はかなりのものでしょう。
5.フラッシュ

フラッシュも比較的に作りやすい役ですが、その確率を知るためには細かな計算のオンパレードです。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- 一つの柄から5枚のカードを引くと、13×12×11×10×9/5×4×3×2×1=1287通り
- ロイヤルストレートとストレートフラッシュになる確率を引くので、
1287−(9+1)=1277 - トランプの柄は4種類なので、1277×4=5108
- なので確率は、5108/259万8960=約1/510
この確率なら、手が届く範囲ではないでしょうか。
6.ストレート

ストレートは意外にもあまり強くない役です。しかしフラッシュと同様に、多くの計算をしなくては、その確率を出せません。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- 一つのナンバーからストレートになる組み合わせは4×4×4×4=1024
- トランプの柄がすべて同一である組み合わせが4通りなので、1024−4=1020
- ストレートが成立する組み合わせは10パターンで、1020×10=10200
- なので確率は、10200/259万8960=約1/255
強そうに見えて、確率的にはそこそこ弱いのがストレートです。
7.スリーカード

スリーカードより下は、下位の役と呼べるでしょう。確率の計算式は、その役の弱さに比例してより面倒になります。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- 同じ数字が3枚な組み合わせは13
- トランプの4つの柄から3つを選ぶと、4×3×2/3×2×1=4
- ゆえに、13×4=52
- スリーカード分とフォーカードを避けるために、52−3−1=48
- つまり、48×47/2×1=1128
- フルハウスを避けるために−72するので、1128−72=1056
- さらに、52×1056=5万4912
- なので確率は、5万4921/259万8960=約1/50
この確率だと、狙わずとも揃う可能性が大です。
8.ツウ・ペアー

ツウ・ペアーよりも弱い役は一つしかありません。役のランクは弱いのに、確率をだすためには色々な計算が必要です。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- 13のナンバーから2種類をチョイスするので、13×12/2×1=78
- トランプの4つの柄から2つをチョイスするので、4×3/2×1=6
- つまり78×6×6=2808
- さらにフルハウスを回避するため、52-4-4=44
- したがって、2808×44=12万3552
- なので確率は、12万3552//259万8960=約1/20
意識せずとも、自然と揃えられる確率と言えるでしょう。
9.ワン・ペア

ワン・ペアは最弱の役です。役の成立する確率が高いぶん、計算はややこしいです。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- トランプの柄の組み合わせも踏まえ、13の数字の内ペアになるのは13×6=78
- 手札の3枚はワン・ペア分を引き、さらに4つの柄があるので12×4=48
- ペアが成立しない手札3枚の組み合わせは、48×44×40=8万4480
- 重複を除くので8万4480を6で割、1万4080
- さらに78×1万4080=109万8240
- なので確率は、109万8240//259万8960=約1/2.5
かなりの確率なので、何気なく5枚を引いたらほぼこの役なのではないでしょうか。
10.ハイカード

ハイ・カードは、何の役もない状態を指します。この確率は、今までの組み合わせをすべて足すことで、導き出せるのです。
- 52枚のカードから5枚を引く組み合わせは259万8960通り
- ハイカード以外の役の組み合わせを足すと、129万6420
- さらに、259万8960−129万6420=130万2540
- なので確率は、130万2540/259万8960=約1/2
以上が各ポーカーハンドの計算式です。ポーカーでの確率の計算は数学が得意なプレイヤーからすれば、暗算でもできるはずです。しかし数学が嫌いなプレイヤーには、確率の計算など苦行でしかありません。
なので計算が嫌いなプレイヤーは、その結果だけを覚えてしまいましょう!
「役A は○回中○回作れる」と知るだけで、それを知らないプレイヤーよりも、
アドバンテージを持てるのですから。
テキサスホールデムを有利に進める確率一覧

ここではテキサスホールデムを有利にプレイするために、知れば得する確率をご紹介します。なぜ数あるポーカーの中からテキサスホールデムにフォーカスするのか?
それはテキサスホールデムが今一番、勢いのあるポーカーだからです。リアルカジノでもオンラインカジノでも、ポーカーといえばテキサスホールデムを指します。テキサスホールデムをプレイせずに、現代ポーカーは語れません。
なのでテキサスホールデムで遊ぶとき、すぐに役だつ
- スターティングハンドでの確率
- ボードの確率
- アウツを求める計算式
をまとめました。
テキサスホールデムのルールについて詳しく知りたい方は、ポーカーゲームの種類をご参考ください!
スターティングハンドでの確率
スターティングハンドとは、プレイ開始時に各プレイヤーに2枚づつ配られ手札のことです。最初の手札2枚がワンペアになることを、ポケットペアと呼びます。
テキサスホールデムでは、プレイヤーの手札が2枚だけなので、ポケットペアをもつプレイヤーはかなり有利な立場になれます。言うなればこの最初に配られた2枚のカードが、ゲームの勝敗を分けるのです。
下記表で、最初に配られる2枚の確率をチェックしてみましょう。
配られる2枚のカード | 例 | その確率 |
---|---|---|
最強のポケットペア | AA | 約1/220 ※AAでなくても特定ポケットペアの確率は同じ |
上位ポケットペア | AA、KK、QQ、JJ | 約1/55 |
すべてのポケットペア | 55 、88、1010など | 約1/16 |
AKs | 同じ柄のAK | 約1/331 |
AKo | 柄が一緒でないAK | 約1/110 |
同じ柄の連続ナンバー (スーテッドコネクター) | ♥️5♥️6など | 約1/25 |
連続ナンバー (コネクター) | ♣️7♦️8など | 約1/5.4 |
同じ柄 (スーテッド) | ♠️9♠️Jなど | 約1/3.3 |
以上がテキサスホールデムで勝つための、重要な確率です。
ボードの確率
ボードとは参加プレイヤー全員で共有する、オープンにされたコミュニティカードのことを指します。
ボードの確率がわかれば、一番最初のターンでBetすべきか降りるべきかが、判断しやすくなるでしょう。
ここでは、最初にオープンにされる3枚のボードの確率を表にしました。
3枚のボード | 例 | 確率 |
---|---|---|
スリーカード | ♠️2♦️2♣️2など | 約1/410 |
3枚の連続ナンバ (コネクター) | ♦️2♣️3♥️4など | 役1/28 |
3枚が同じ柄 | ♥️2♥️7♥️Q | 約1/20 |
ワンペア | ♠️2♦️2♣️8など | 約1/6 |
柄がすべて違う | ♥️4♣️8♦️10 | 約1/2.5 |
これらの確率を覚えれば、プレイ開始時に柔軟なアクションがとれるのではないでしょうか。
アウツを求める計算式
アウツとは、役を完成させるのに必要なカードのことです。
例えば、
- 手札は7と8
- ボードは6、9、Q
- 5か10がくればストレートが完成
という状況では、5と10がアウツです。
他のプレイヤーが5と10を持っていないと仮定したら、
- 1つのナンバーにつき4つの柄がある
- つまりナンバー5が4枚とナンバー10が4枚ある
- なので計8枚のアウツがある
ことになります。
どれくらいの確率でボードにアウツが出るかを計算するには
アウツの枚数/トランプの総数−手札−ボード
の式で求めます。つまり5と10がアウツな状態では
- 8/52−2−3
- =8/47
- =0.17
- =約17%
です。
ポーカーでは確率がすべてではありませんが、一つの目安となることには間違いありません。この記事で学んだポーカーの確率を参考に、テキサスホールデムで遊んでみてください!
オンラインカジノゲームの種類ページでは、ポーカー以外のおすすめカジノゲームもたくさん紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。