ルーレットでのマーチンゲール法活用術：攻略法と注意点

ルーレットやバカラで人気のあるマーチンゲール法とは？

マーチンゲール法は、ベッティングシステムと呼ばれる戦略の一種です。

チップ

つまり、一定の決まりに従ってベットを上げたり下げたりする攻略法です。

数百年も前にヨーロッパのギャンブラーによって考案されたとされ、21世紀になってもさまざまなカジノゲームで応用することができます。

ベッティングシステムにはパーレー法、ダランベール法、モンテカルロ法、またこれらを改良したものなどさまざまな種類がありますが、マーチンゲール法は特にシンプルなため、初心者でもすぐに実践できる点が特徴です！

なぜ多くのプレイヤーがこの戦略に注目するのか

マーチンゲール法はシンプルなだけに初心者向けなのかと言われると、そんなことはありません。ベテランプレイヤーでも十分に実践のしがいがある攻略法なのです。

その大きな理由は、マーチンゲール法が「理論上は」絶対に勝てる攻略法であるため。そう、カジノを打ち負かすことができる戦略だけに、何世紀もの間注目され続けているのです。

ただ、「理論上は」と強調したことにはワケがあります。後ほど詳しく注意点も説明してあるので、ぜひ最後までお読みください！

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ルーレットでのマーチンゲール法とは？

では、ルーレットのマーチンゲール法とは具体的にどんなものなのでしょうか？まずは大前提として、「勝率がおよそ50%で、勝てば配当が2倍になるベット」で使えるベッティングシステムだということは覚えておきましょう。それでは、その仕組みとやり方をご紹介します。

マーチンゲール法の基本的な考え方とルール

マーチンゲール法の仕組みは非常に簡単です。

まずはミニマムベットを決め、これを1単位とします。1単位は100円でも2ドルでも、好きな額でかまいません。

ただし、後述する理由により1単位はなるべく小さい額が望ましいです。1単位をいくらにするか決めたら、次の手順に従います。

1単位をベットする。
勝ったら再び1単位をベットする。
負けた場合は、倍の2単位をベットする。
再度負けたら前のベットの倍額をベットする。
これを勝つまで繰り返し、1回勝ったら1単位のベットに戻す。

この手順を繰り返すだけで、なんと1回勝てば必ず1単位の儲けが出るのです。つまり、負けがどれだけ続いたとしても、1回勝てば必ず負けを回収できる上、利益まで出てしまうという魔法のような攻略法だと言えます。

どのようなカジノゲームに適しているか

前述のとおり、マーチンゲール法は勝てば配当が2倍になるベットでのみ使うことができます。つまり、ルーレットなら赤／黒、奇数／偶数、大／小など。

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1～12や25～36など配当が3倍になるベットや、単一の数字賭けには使うことができません。

ルーレット以外の有名カジノゲームだと、バカラのプレイヤーベットでマーチンゲール法をは活用することができます。ただし、勝つと5%のコミッションが引かれてしまうバンカーベットでは使えません。

また、一見適していそうなブラックジャックもダブルダウンやスプリットでマーチンゲール法のベット法則からは外れてしまうことが多いため、使うことはできません。

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マーチンゲール法のリスク管理

ルーレットのマーチンゲール法には大きなデメリットも伴います。以下の点に注意して、賢く使いこなしましょう！

負け続ける可能性とその対策

例えば、1単位100円としてルーレットでマーチンゲール法を始めたとしましょう。10連敗すると、次は102,400円を賭けなければいけなくなります。

それでも負けるとさらに204,800円…と指数関数的にベットが増えていくものの、勝っても利益は1単位の100円とごくわずか。

「10連敗なんてそうそうありえない」と思われるかもしれませんが、確率上はおよそ1,000回に1回は遭遇するのが自然なのです。

マーチンゲール法を使う際は、欲張らずに最初の1単位はなるべく小さく抑え、さらに数千単位分の資金は用意しておくことが理想です。

カジノのルーレットでマーチンゲール法は禁止されていないの？

中には、ルーレットに使える資金が無尽蔵にあるプレイヤーもいるかもしれません。そんなプレイヤーへの対策として、カジノでは必ずベットに上限を設けています。

ルーレットでのマーチンゲール法は禁止されていませんが、このベット上限があることで永久に続けることは不可能となっているのです。

ベット上限はランドカジノだと数百万ドル規模のものもありますが、オンラインカジノだと通常は5,000ドルほど。VIPテーブルでも50,000ドル程度というのが一般的で、残念ながらマーチンゲール法は最終的には破綻してしまうということは覚えておきましょう。

ルーレットでマーチンゲール法を実践してみた

文字だけではわかりにくいので、実際にルーレットでマーチンゲール法を試してみました！

資金は5,000ドルからのスタートです。

1投目、まずは赤に1ドルをベットしてみます。

ボールは黒の28に落ちました。残念、ハズレ！

負けてしまったのでマーチンゲール法の決まりに則って、ベットを倍の2ドルに増やします。

2投目は赤の1で的中！4ドルの配当が支払われます。

ここまで1勝1敗なのに、すでに1単位分の儲けが出ているのがわかります。

勝ったので、再びベットを1ドルに戻します。

ルーレットのマーチンゲール法は、毎回同じ場所に賭ける必要はありません。配当が2倍になるベットなら何でもいいのです。

今度は奇数に1ドルをベットしてみましょう。

今回は偶数の20で、ハズレです。

負けたので、今度は2ドルを奇数にベットします。

今度は的中です。4ドルを獲得しました。

今度は、1～18の「ロー」に1ドルを賭けてみます。

5投目も当たりです。

再度同じベットをして、今度はハズレてしまいました…。

今度はローに2ドルを賭けたところ、15のローを的中させました！。

その後8投目、9投目と連敗して、10投目に4ドルを賭けたところで的中し、連敗を脱出することができました。

今回、ルーレットでマーチンゲール法を10ラウンド試してみた結果は以下のとおりです。勝敗は、5勝5敗のイーブン。

	ベット	勝敗
1投目	1ドル	☓
2投目	2ドル	◯
3投目	1ドル	☓
4投目	2ドル	◯
5投目	1ドル	◯
6投目	1ドル	☓
7投目	2ドル	◯
8投目	1ドル	☓
9投目	2ドル	☓
10投目	4ドル	◯

しかし、注目してもらいたいのはここ！

勝敗はイーブンでも、きっちり5単位分の利益が出ています。

今回は大きな連敗はしませんでしたが、どれだけ連敗したとしても1回勝てば必ず1単位分の利益が出るのがマーチンゲール法の特徴です。

ルーレットでマーチンゲール法を利用するメリットとデメリット

一見すると完璧な必勝法と言えるルーレットのマーチンゲール法ですが、そのようなものがあったのではカジノが破産してしまいます。ということはメリットだけでなくデメリットもあるというわけで、両方をしっかり理解しておく必要があります。

メリット

多少連敗が続いたとしても、1回だけ勝てば収益が出るのが大きなメリットです。さらに、数あるベッティングシステムの中で成功率（つまりセッションごとの勝率）が圧倒的に高いのもマーチンゲール法の特徴です。

デメリット

反面、あまりにも連敗が続くとベット額が指数関数的に大きくなってしまうのがデメリットです。また、たとえ資金が無限にあったとしても、いずれはカジノ側が設定するベット上限にたっしてしまうため、マーチンゲール法を永久に続けることはできません。

ルーレットでのマーチンゲール法の成功例と失敗例

ここでは、極端な例を見てみましょう。1単位10ドルで始めるものとします。

	ベット	勝敗
1投目	10ドル	☓
2投目	20ドル	☓
3投目	40ドル	☓
4投目	80ドル	☓
5投目	160ドル	☓
6投目	320ドル	☓
7投目	640ドル	☓
8投目	1,280ドル	☓
9投目	2,560ドル	☓
10投目	5,120ドル	◯

この場合、10投目までに注ぎ込んだベット額は総額で10,230ドルとなります。ようやく的中した10投目での配当は5,120✕2＝10,240で、きっちり10ドルの利益が出ることがわかります。これが、わかりやすいマーチンゲール法の成功例です。

ところが、テーブルのベット上限が5,000ドルだったとしたらどうでしょうか？10投目では5,000ドルしか賭けることができないので、たとえ的中したとしても全体では110ドルのマイナスとなってしまいます。連敗しすぎてベット上限に達してしまうか、資金が尽きてしまうというのが典型的なマーチンゲール法の失敗例なのです。